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自己開示。(読書編)
2020-12-30 16:07
前回の「音楽編」が予想外に大好評だったので(2〜3人から)、今回は読書編!
自分で言うのもなんですが、選本眼にはかなり自信があるんですよ。そんなコトバあるのかわかんないけど。
どれを読んでもハズレなし!だと思うので、年末年始に何か読みたいな〜と思ってる方はぜひ。ちなみに全部文庫化されてます。
【1】堂場瞬一「ネタ元」
新聞社が舞台の小説。実は新聞記者を志したことがあるんですよ、僕。「ネタ元は明かせない」って、人生で1回は言ってみたいセリフベスト10に入りますよね。
【2】東山彰良「女の子のことばかり考えていたら1年が経っていた。」
女の子にモテない2人の男子大学生が主人公。モテる人もモテない人も男性も女性も共感できるであろうポイントはたくさんあって、普通に楽しく読めると思います。ちなみに僕は女の子のことばかり考えていたら30年くらい経ってました。
【3】有川浩「明日の子供たち」
IT企業から児童養護施設に転職した男性が主人公。500ページ以上の分厚い文庫だけど一気に読めるくらい面白かった。普段の生活の中で児童養護施設について考えることってほとんどないけど、小説とはいえこういう話を読むと色々考えさせられるなあ…と思ってたら最後の解説を読んで。。。最後の最後まで本当に良い話!
【4】山本幸久「ふたりみち」
67歳の元ムード歌謡歌手の女性と12歳の家出少女のロードムービー的小説。笑いあり涙ありのストーリーでこれまた一気読みできる面白さ。映画にしても絶対面白いだろなーって思いながら読んでたけど、ちゃんと詳細まで描くなら全10回〜12回くらいのTVドラマじゃないと勿体ないかもなと思ったり。とにかくめちゃくちゃオススメできる一冊です!
【5】原宏一「星をつける女」
脱サラして起業した女性が主人公。人気店の覆面調査というニッチな仕事を通じて飲食業の裏側的な部分が見える経済小説みたいな一面もあります。著者は元コピーライターとのことですがここまで細かく描写するには事前の取材やリサーチも相当必要なんだろうなあと思いながら一気読みでした。この著者の作品はぜんぶオススメです。
【6】本城雅人「監督の問題」
元・人気プロ野球選手が引退後すぐに弱小球団の監督を任されることになり…というお話。会社のマネジメントに置き換えて考えられるようなシーンも多々あり、最初から最後まで興味深く読めました。著者は元新聞記者。この本の主人公が登場する作品は他にもあり、そっちもめっちゃ面白いです。
【7】楡周平「プラチナタウン」
一流商社の部長から借金まみれの町の町長に…というお話。高齢化社会、介護、過疎というのがキーワードになってくるんだけど、これを10年以上前に書いてるのがほんとすごい。個人的には池井戸さんと並ぶくらいの経済小説の名手だと思ってます。この人の作品も全部オススメ!
【8】山本甲士「ひなたストア」
転職中年社員が落ちぶれたスーパーの副店長を任されることになり…というお話。現実は理想通りにいかないだろうけど、こういうお話を考えられる人の意見やアイデアを積極的に試してみたら経営難に喘ぐ企業にも光明が射したり…なんて思いながら一気に読めました。すごく「あたたかみ」のあるお話を書く人という印象。
【9】山田ルイ53世「一発屋芸人列伝」
著者はルネッサーンス!のコンビのヒゲのほう。いろいろ執筆してるのは知ってたけど、このひと天才やん!って思うくらい文章が上手だし面白いし、ほんとあっという間に読んじゃいました。いろんな「一発屋」たちの意外な面をユーモアとやさしさと敬意を持って描いた一冊。お笑い好きな人はぜひ!
【10】古舘春一「ハイキュー!! 45巻(最終巻)」
漫画かーい!って思われるでしょうが、はい、漫画です。が、とにかく最高の1冊です。もう何十回も読んでる。本当は1巻から全部読んで欲しいけど、この45巻だけでも読む価値はあり!多くは語らず、僕が一番好きなキャラクター「宮侑(みや あつむ)」のシビれるセリフを紹介しておきます。
点を獲ったら褒めてくれ
獲れんかったら罵ってくれ
「がんばったで賞」は要らん
賞賛か罵声か
どっちかでええねん
どっちかの中に居りたいねん
サイコーでしょ!!!!
それではまた。